香港から深センに行ってきた
今週始めに急遽出張で深センに行ってきました。LCCで行ったのでマイル修行とはあまり関係ないですが、なかなかイミグレで面白い経験をしたのでブログに書くことにしました。
深セン市とは?
深セン市は中国広東省にある都市で、北京、上海、広州に次ぐ第4の都市と言われています。経済特区に指定されており、「中国のシリコンバレー」と呼ばれたりしています。ドローンメーカのDJIやWeChatのテンセント、スマホやPCメーカーのHuaweiなどが本社を構えます。
日本から深センへのルート
日本から深センに行くにはいくつかのルートがありますが、飛行機で直接深センに行くには、深圳宝安国際空港に行くことになります。直行便は成田から深圳航空が飛んでおり、実はスターアライアンスに加盟しているのでANAからも予約が可能です。
ただ、日本から深センに行くルートとして深圳空港に飛ぶのはメジャーなルートではなく、多くの方は香港経由で深センに入るようです。今回私も香港経由で深センに行くことになりました。
羽田から香港へ
往路は香港のLCCである香港Expressを利用しました。現在香港ExpressではセゾンカードもしくはUCカードで決済をすると最大20%割引になるというキャンペーンをやっていたので、それを利用しました。
フライトは羽田23:55-香港4:05という時間でしたが、羽田でチェックインした時に既に出発が0:35になると言われました。
なお今回は少々荷物が多かったため「U-biz」というプランで予約をし、30kgまでの荷物を預けられ、かつ足元が広い座席を指定できました。
指定した座席は26列目で、非常口付近。前の座席との距離はこんな感じ。
脚をめいっぱい伸ばしても全然前には届きません。想像以上に快適でした。
香港から深センへの交通手段
香港から深センに行く手段はいくつかあり、主な方法としてはフェリー、バス、MTR(電車)、タクシーがあります。
今回私は乗り合いタクシーを利用して深センに入りました。
乗り合いタクシー「Skylimo」
Skylimo(スカイリモ)とは、香港から深センにいく乗り合いタクシーの総称のようなもので、実際には複数の会社が運営しています。香港と中国のダブルナンバーの車で、両方を行き来することができます。
香港空港第2ターミナルの1階に行くと、下の写真のようにカウンターが並んでおり結構な確率で客引きに合います笑
私は今回深セン市の沙井という方面に行くため、S.T. Travel(三通旅運)という会社を利用しました。行き先によっては複数の会社が運行していることもあるようなので、どこのカウンターに行っても良いケースもあるようです。
片道200元を支払い、シールを受け取り、身体の見やすいところと荷物に貼るよう指示されます。
ちなみに朝7時頃に受付をしたのですが、40分ぐらい待てと言われました。基本的にこの乗り合いタクシーはアルファードなどの7人乗りの車で運用されていることがほとんどで、人数が揃えば出発するという仕組みなのですが、朝早かったからなのかある程度待たされてしまいました。
実際には30分程したところで受付の人からゲートに行くように指示され、更にドライバーからなぜかシールを渡され、それも身体に貼るように指示されます。理由は分かりません笑
車に乗り込み無事出発。ドライバーがパスポートを回収すると言うので渡します。
香港の出国時は車に乗ったまま行うというドライブスルーイミグレを初体験。
ドライバーがまとめてパスポートを係員に渡し、係員が名前を呼んで車の中を確認します。あっさり香港出国手続きが完了しました。
その後ドライバーから車を降りるように指示されます。
実はちょうど今月からルールが変わったらしく、今までは車に乗ったまま中国への入国手続きもできたようなのですが、2017年12月1日より車を降りて徒歩で入国手続きをしなければならなくなったそうです。
ちなみに私が通ったイミグレは深圳湾口岸という場所なのですが、今のところルールが変わったのはこの深圳湾口岸だけだそうです。
深圳湾口岸の場所はこちら↓
指示された方向に歩いていくと、「入境庁」と書かれた入口があり、そこに進みます。
中に入ると中国の入国カードが置かれているので、そこでカードに記入をします。余談ですが、そこに置いてあるボールペンはほとんどインクが出ないものばかりでしたので、ペンを持参することをオススメします笑
火曜日の朝9時半ぐらいでしたが、結構人がいました。
イミグレを通過すると、荷物を検査機械に通すように指示されます。正直なところの本当にきちんと中を確認しているかは甚だ怪しいですし、肩にかけていた小さな鞄は機械に通さずスルーでした笑
そこを抜けると、正式に中国に入国。
出口の付近で先程のS.T. Travelの係員を探します。付いてくるように促され、香港から一緒な車に乗ってきた人達と移動しますが、最終的には別々の車に振り分けられました。
一応香港側と連携はしているようですが、念のためドライバーに行き先を再度伝えた方が安心です。
あとは車に乗っているだけで無事目的地に到着です。
ちなみに中国の高速ではかなりスピードを飛ばしており、オービスが光りまくっていた気がしますが、お構いなしの様子でした笑
また、深センから香港へ戻る時は中国出国・香港入国ともに車に乗ったまま通過することができました。この辺りの運用はイマイチよく分かりません。
中国での通信手段確保
有名な話ですが、中国国内では金盾と呼ばれるネットの検閲が厳しく、GoogleやFacebook、LINEなどへのアクセスが遮断されてしまいます(香港では問題なくアクセス可能)。
これを回避するため、一般的な手法としてVPNを利用することが多く、個人的には国内で無料のWi-Fi等に繋ぐときは元々VPN接続をしていたので準備はできていましたが、それとは別に念のため2つの通信手段を確保して行くことにしました。
香港・中国本土で使えるSIM
China Unicom(中国聯通香港)のSIMで、香港と中国本土両方で利用でき、金盾を回避できるというSIMを買ってみました。
こちらは7日間で2GB利用可能なデータ専用SIMカードです。
香港空港についてSIMをスマートフォンに挿入すると、APNの設定を手動でせずともすぐに接続できました。
香港と中国の国境付近では少々電波が悪い場所もありましたが、概ね通信環境としては良好でした。
VPN付きレンタルWi-Fi
いくつかのWi-Fiレンタル会社がVPN付きのレンタルWi-Fiを提供していますが、今回はグローバルWi-Fiでレンタルをしました。
VPN付きの中国1カ国プランなので、香港では使えません。また、スマートフォンのVPNの設定は別途する必要があります(といっても詳細な説明が入っていますので、そんな難しいことはありません)。
こちらも中国国内ではストレス無く通信でき、もちろんGoogle、Facebook、LINEなども接続できました。
コスト感でいうと、前者のSIMの方が圧倒的に安く、香港・中国両方で使えるため、数日の滞在、かつそこまで通信量が無い場合は充分だと思います。また、今回試してはいませんが、こちらのSIMはクレジットカードでチャージして通信量を更に増やすこともできるそうなので、最悪足りなくなった場合は後からチャージするという選択肢もアリだと思います。
以上、香港から深センへの移動記でした。車に乗ったままイミグレを通過するという斬新な体験でした。